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ヒアリングの授業で学生に伝えたかったもの

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こんにちは。今週、急に寒波が襲ってきました。カンパじゃなくて寒波(←どうでもいい)。

一気に冷え込み、「恩施の底冷え冬がまた来たか…」とうんざりしています。

まぁ、ポジティブに考えましょう。湿度が高い冬のメリットは静電気がないことなんです。

一年間、「バチッ」の恐怖を感じずに、寒さに凍える(どっちがいいんだ?)やんぶろです。



さて、今日はヒアリングについて語ってみようと思います。ちょっと語調きつめで。

前回のブログ(コチラから!)で3年生ヒアリングを担当していると申し上げました。

今、ヒアリングの授業もスタイルが確立し、自分にとっては結構楽しみな授業になっています。

そんなヒアリングで、昨日の授業(書いてる今はまだ今日だけど)での出来事をご紹介。



前提からのお話ですが、今、ヒアリングの授業ではこんな感じで授業を進めています。

0~45分:映像を流して、目と耳で学習(授業の名前が視聴だから)。そこから問題出題。
※主に6~7割程度しか分からない、敢えて高度なものを出題。

45~90分:日本語能力検定試験一級(N1)用特訓
※クラスの9割が試験を受けるので、優先順位を選んでこの特訓を設けることにしました。



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寒くなって、緞帳のようなカーテンが。これ、圧迫感があって嫌いなんですよが。



今週は学生に『ニートな僕』という映像を学生に見せました。

日本の“良いところ”だけではなく、“悪いところ”も見せたくて。

もちろん、いいところも見せてます。先週はスラムダンクの作者のドキュメンタリーですし。

この『ニートな僕』で、とてもいい印象に残るがあり、特に流したいと思ったのです。



それは『ニート』の問題ではありませんでした。そのニートの子の面接での場面です。

その子は資格を持っていてそれが自慢です。しかし見透かしたように、面接官がこう言いました。

「資格はただの入場券。視覚が仕事するのではなく、仕事するのは人。」

この言葉がとても印象的で、学生に特に知ってほしかったのです。



振り返って今の3年生、日本語能力試験合格のために必死に勉強しています。

そして、机にばかり向かっているからでしょう。悲しい位に会話力が落ちています。

去年の彼等の会話担当は自分です。だから、一人一人レベルをかなりはっきり把握しています。

それが目に見えて落ちている。ある意味で仕方ないかもしれませんが、悲しいことです。



自分は良く外国語の会話力の物差しとして「こんにちは」が言えるかをチェックしています。

あまりに簡単で馬鹿げているでしょう。でも、それすら今の学生は咄嗟に出てこないのです。

出てこない子は共通して、笑顔を振りまいてその場を去ってしまいます。一言も言わず。

つまり『習っている外国語を運用しているかどうか』の物差しなのです。



この現象が3年生に、まるで日を追う毎に増えていってます。

自分の聴解の授業でも、問題が分からなければ笑顔でごまかす。会話一切なし。

そういう時、自分も敢えて笑顔で返します。「ん?何?」って顔で(←厳しいのは承知で)。

そして、漸く絞り出た言葉が「すいません」。まるで一年生のレベルです。。。



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何故か天井にはバルーンが…なんで!?



こんなコミュニケーションの中で、話は『ニートな僕』と合わせます。

去年の四年生にかなり当てはまったのですが、日本語能力試験の為に猛勉強して、会話力ゼロ。

彼等の日本語は完全に『読む・聞く(聞くも怪しかった)』為の日本語になっていました。

その日本語、一体何に使うのでしょうか。まさか日系企業就職の為に?



資格はもちろん大切です。「日本語が出来る」判断基準ともなります。

でも、盲目的に資格信仰者となって、果たしてその対価を得られるのでしょうか。疑問です。

日系企業就職が目的の為であれば(そうでない子もたまにいるが)、向かう目的がずれています。

面接はおろか、一文も文章で話せない日本語で、何に使うのでしょう。



仮にあなたが日系企業の面接官だったとします。

目の前に能力試験1級を持っていてコミュニケーションが出来ない子が居ます。

また、その隣に2級しかなくて、でも一生懸命に日本語を話す子が居ます。

どちらを選ぶでしょうか。答えは明白な気がします。



彼らに伝えたかった事は、「資格じゃないぞ。勘違いするな。」という事でした。

もちろん、学校も自分も試験に受かってほしいので、矛盾が発生しているかもしれません。

でも、このまま行くと、彼らは『机の上の読む・聞く日本語』になってしまいそうなのです。

これではコミュニケーション能力以前の問題です。



だから、映像を見終わった後、この点をさりげなく指摘しておきました。

「みんな、今、一週間に一回でも学んでいる日本語を声に出してる?大切だよ」っと。

ある程度伝わればいいなって思います。ホント、そう思います。

っと、今日は誰ともなく説教口調で語った、静かに、そして悲しくつぶやくやんぶろでした。



最後に。

知り合いが『大戸屋』を口にしたので、すげぇ食べたくなりました。

それも、メニューにある『お母さんのナントカ鳥』(でも適当…)。あれ、好きなんですよね。

鳥ではなく、カツでしたが、我慢できずにそれ風のものを作ってしまいましたよ!


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うみゃうみゃなのだ!!美味かったのだ!!
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No title

ママです。
やべっちの考えに、ママも同意するわ。確かに資格も必要だと思うの。だけど、コミュニケーション能力の方がある意味試験より難しく、そしてもっとも大事なことだと思うわ。ママ自身、初級と4級(共に12年前に取得)だけだし・・・。
話す機会も以前より格段に減り、普通の何も日本人になりつつあるもの。ネーちゃんを口説くのに現地語で話せた時代が懐かしいわ・・・。
ニーニンさん、26.5cmよ!ママは、大足なの!!待ってるわv-238

No title

ふむふむ。興味深く読ませていただきました。
ちょっとマジメに。長くなります。

就職のために勉強しているならば、 
まさに彼らのその猛勉強時間のほんの15分、30分でも話す聞くことに充てられたらいいね。

積極的な子は何も言わなくてもやるだろうけど、
そうでない子の為にたとえば授業の中で具体的な学習方法(というと少し固い表現だけど)
みたいなものを提示してあげたらどうだろう?
(3年次で今さら?ではなく、むしろ今こそ!っていう気持ちでね。)

実際やんぴんが去年の3.4年生を見ていて感じたことが
そのまま今年の3年生に起こりうるなら、どうしたらいいかとか、
現2年生がやんぴんが任期を終えて3年次以降どうなるか・・・。

そういうことわざわざ伝えるのはホントは面倒だし、
言わなくても自分で考えなさいっていう気持ちもあるだろうけど、
自分があとで悲しいよねって思う位ならある程度言うのもアリだと思う?

前に書いてた彼氏ができた子はどうなった?
(なーんて、ちょっとチクチクしてみました。)

来週、留学組と会うことになったので、それは後日また報告するねー!


 

No title

「かあさん煮定食」だね!
鶏カツの出汁煮みたいなやつ。
美味しいよね~、特に寒い季節。

私は正に「机の上の読む・聞く中国語」教育を受けました。
今の会社で苦労しています。
(利点は文章の翻訳は得意なこと)
おはよう、おつかれさま等の挨拶をはじめ、ちょっとしたバカ話とかが出来ると人間関係も良くなるし、気持ちよく働けるよね♪

コミュニケーション能力。

やんぴんの日記読んでて、モンゴル人の友達(日本語教師資格有)を思い出したよ。その子も、やんぴんと、おんなじようなこと言ってたな~。やんぴんと、友達が話し出したら、止まらなそうな気がする☆

語学は、単なる手段。語学が出来たら便利ってくらい。
大事なのは、人とどう接するか。

でも、履歴書には、有資格じゃないと書けないし、、、
資格試験って、難しい。。。

会話の力が、目に見えて落ちてきてるって、やんぴんもせつないね~。 それを、子どもたちが自覚出来れば良いんやけど、今は、そんな余裕もないやろうし。

「資格はただの入場券。資格が仕事するのではなく、仕事するのは人。」が、一人でも多くの子どもに響いてますように。

それにしても、教室のカラーが紫ってどうなん?

No title

>ママ

そうなんですよね。
就職という意味でのコミュニケーション能力って、資格よりもよっぽど大事なんですよね。。

ママ、ネーちゃん口説いてたんですね。そういう時、すげぇ流暢なんだろうなぁ…

リーニン、待ってて下さい!


>nao氏

90分/1週間という限られた時間に、出来ない子の時間を配分する余裕は無いね、実際。
そしてクラスの授業で、「はい、君にはコレね」って差別化することは出来ません。されるほうもいやだろうし。

もちろんある程度は話しているけど、結局自分が学習するわけではないんだし、学生に100%満足できるってのは難しいんだろうね。

ちなみに前に彼氏が出来た子は、もう日本語をほとんど話しません。
彼氏にべったりで。先生方も諦めました。残念だ。。。


>3号サン

中国語教育なんて、まさに一昔前の学習方法丸出しですよね。
自分もやはりそういう授業が多かったです。
“お互いが気持ちいい”ってすごい高いコミュニケーション能力ですよね!


>やまちゃん

語学は単なる手段(orツール)ってのはちょっと違う気がするかも。
自分は文化等の背景と一緒になっているものだと思うから、そうすると単に手段とはいえない気がする。
語学が手段に過ぎないと、コミュニケーションは何?って話になるのだ。

でも、確かに、コミュニケーションの100%を占めるものでもないね。

紫、自分も嫌なんだよねぇ。
少なくとも、癒しカラーではない!!!

そうなの、そうなの。

私、そういうのを言いたかったんやけど(返信くれてるやつね)ボキャ貧ゆえ、手段って言葉になっちゃった。。。
日本語同士でも、難しい。 いや、私がボキャ貧なだけか。
「ありがとう」って言葉ひとつにしても、国によって取り方?使い方?は色々やしね~。モンゴルでは、やたらと使わない方が良かったりするもん。

やっぱ、語学は難しいね~。でも、面白い♪

ちなみに、いつも紫教室?

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プロフィール

やんぴん君

Author:やんぴん君
青年海外協力隊員として、
07年9月より、中国の湖北省
恩施市土家族苗族自治州
というカタ田舎にいます。
日本語教師をしています。
サッカーと旅行と読書と料理、
基本的に多趣味です。

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